二次会終了直前に、横峯さくらが「夏紀さんは、この後どうするの?」と訊いてきた。
俺は迷いながらも「う~ん、帰るよ…」と答えた。
悪い癖だ。
二次会ではほとんどまったくアルコールを摂取していなかったが、俺の酔いは冷めていなかった。
俺は疲れて、眠くなっていたのだ。
ちょっと残念そうな横峯さくらの表情を確認できたが、この後、例えホテルに誘ったとしても、そのベッドの上で俺は真っ先に寝てしまうだろう。
俺は『狩り』の続きを翌日以降に繰り越すことにした。
二次会が終わると、その後しばらくはみんなの様子を見ていたが、眠気が限界に達していたためすぐに予告通りに帰ることにした。横峯さくらもすぐに帰宅したようだった。
そして一晩が経ち、翌日。
2010年8月21日7時09分。
早朝から横峯さくらに1通のメールを送った。
●●サン、おはよ
…起きてるか?夕べはめっちゃ楽しめたねぇ♥
俺、オマエのこと気に入ったから近日中にデートに誘うから(笑)
今夜か明日の午後か、火曜日の夜あたりに!…いつが都合イイ?
横峯さくらの返信は「火曜の夜か週末なら空いてるよ」とのことだった。
こうして彼女との次の予定を押さえた後も、何度となくメールを繰り返し、早くも約束の日を迎えることになる。
2010年8月24日。火曜日。待ち合わせの時間は19:00時、そして待ち合わせ場所は、彼女の家のすぐ近くだ。
続く。