今、俺は猛烈な睡魔に襲われている。
すぐにでも眠りたいのだけれど、気力を振り絞って今宵の出来事を書き記しておく。

まず初めに、俺の『リサイクル・セックス』の相手が誰なのかをハッキリさせておきましょう。
驚く事なかれ。
その女性は『スターバックス事件』や『mixi 事件』を引き起こして俺を悩ませた犯人『チエ』です。

一度は別れ、もう二度と関わらないと誓った相手と、なぜ再び逢うことになったのか?
その話はまた明日以降にするとして、今は先ほどまで俺の身に起こっていた物語を綴ることにします。

チエとの待ち合わせ時間は 19:00時。
待ち合わせ場所は、以前彼女と付き合っていた頃によく利用していた駐車場。

俺は車で向かっていたのですが、到着間際のタイミングで、彼女から「もうついてる?」とのメールが入りました。
どうやら彼女は既に待ち合わせ場所に着いている様子。
俺はすぐにチエの姿を見つけました。

約一年ぶりの再会。

「久しぶりだね」と彼女。
「そうだね」と俺。

予想以上に彼女のテンションは高く、そして一年前とほとんど変わらない容姿です。
実は、彼女は俺よりも7歳も年上なのですが、それを感じさせない美しいプロポーションを誇っています。
相変わらずヨガを続けていて、筋肉を鍛えることも意識しているようで、全身が引き締まり、肌にも艶があり、そのため実年齢よりも遥かに若く見えるのでしょう。

その美貌に衰えはありませんでした。

再会した直後のこの時から既に、俺の思考は「どうやって彼女とのセックスに至るか?」という一点に絞られていましたが、2人とも空腹だったので、とりあえず予定していたイタリアン・レストランへ向かいました。

食事中は適当にその場の会話を盛り上げ、食後は「他の場所にコーヒー飲みにいこうぜ」と言ってチエを誘いました。
彼女は快く応じてくれました。

連れて行ったのは、過去、2度目の『スターバックス事件』が起こった現場です。
さすがに彼女は別れの原因となったそのスターバックスでの出来事を気にしていたようで、俺も彼女の傷を広げたくはなかったため、その話題には触れないようにしました。

コーヒー代はチエの奢り。
彼女はブラック。俺はソイラテ。
店内は空席が目立っていましたが、ここは俺が頻繁に利用する店で、知人に遭遇する可能性が高いため、長居はしたくなかったのと、何よりもそれ以上に、2人の展開を早く先に進めたかったので、「外で飲もうぜ」と言って再び彼女を俺の車に誘導しました。

そして向かった先は、ラヴホテル。

彼女は「ホテルは行かないよ」とか「エッチはしないよ」などと言っていましたが、その台詞に力ははありません。

事実。
ホテルにチェックインした時刻は 21:04分。

その数分後には、俺は彼女を抱いていていました。

元彼女と再会し、イタリアン・レストランで食事を済ませ、スターバックスでコーヒーを調達し、ホテルに連れ込み、ココロとカラダを丸裸にするために要したのは、わずか3時間未満。
元彼女とはいえ、俺はまたしても『3時間の壁』を打ち破ることができました。

「明日は早くから仕事があるから今日は早めに帰りたい」と言う彼女。

しかし結局その後、2回戦目に突入し、シンデレラタイムのリミット間際のところでホテルをチェックアウト。

彼女を送り届け、つい先ほど家に帰ってきた次第です。

ミッション・コンプリート。
俺は『リサイクル・セックス』を成し遂げました。

続く。